職員インタビューInterview
Sさん |
入職のきっかけを教えてください障害者施設で働くことを考えたきっかけは大学4年生の「わらしな学園」での実習です。大学までは長年習っていたピアノを活かせる仕事に就きたいと考え保育を学んでいました。しかし実習を通して「障害を持った方も嬉しさや悲しさなど、感じることは私たちと何も変わらない。私もここで皆さんとともに過ごしたい」と思うようになりました。 「わらしな学園」の職員の方々は優しく、職場の雰囲気もとても良かったため「私もこの職場の一員として一緒に働きたい」と思う気持ちが強くなり、障害者施設の生活支援員という職を選びました。 |
仕事内容を教えてください障害を持った方々の日常生活上の支援や、身体機能・生活能力の向上を担うことが主な仕事です。具体的には、食事や衣類の着脱、入浴や排泄などあらゆる生活の場面で利用者様に必要な支援を行います。ただし、全てに介助をしたり指示を出したりするのではなく、自助努力を促しながらサポートを行うことが大切です。 |
戸惑いや不安はありませんでしたか?障害を持った方と関わる機会がなかったため戸惑いはありましたが、実習の際、利用者様と職員の方が笑顔で話していることや、楽しそうな雰囲気にとても惹かれました。「わらしな学園」の職員の方は「失敗してもいいからやってみなよ」と私を温かく迎え入れてくれました。もちろん失敗もありましたが、それが学びになりました。 |
やりがいを感じるのはどんなときですか?自分なりに考えて行った支援や日常のコミュニケーションの中で、利用者様のあふれんばかりの笑顔を見ることができたり、新たに何かをできるようになったりする場面に出会えます。楽しかったことや嬉しかったことを笑顔で報告してくださる利用者様もいます。そんなときはとてもやりがいを感じますね。入職したての頃、利用者様から「困ったことがあったら聞いてね」と優しく声をかけていただくことがありました。今も退勤の際に「今日はありがとう、また明日を楽しみにしているね」と言ってくださったり、体調を気遣っていただいたりと日々支えられています。 また、最近のことなのですが、私の趣味がピアノ演奏ということもあり、月に1~2回ほど音楽講座を行う場を設けてもらいました。普段歌う時は音楽がないのですが、講座ではピアノの生演奏と一緒に歌うので利用者様も嬉しそうでした。ピアノ演奏をきっかけに声をかけてくださった利用者様もいます。 |
大変だなと思うときはどんなときですか?私が担当している方は言葉を発することが難しいため、身振り手振りで伝えてくれます。それをうまく汲み取れるようになるまで半年ほどかかりました。一概に「障害」といっても様々で、同じ障害を持っている方でも周囲の環境や体調によって表れる困りごとや求めることが異なります。「この利用者様にはこのような対応」と決めつけるのではなく、個人にあった対応を考える必要があります。 入職当時はうまくコミュニケーションがとれずに悩むこともありましたが、その度に自分の支援や接し方を見直し、利用者様の立場に立って考えてきました。 |
今後の目標や、チャレンジしたいことを教えてください「楽しいことがしたい」という利用者様の思いを尊重したい、叶えてあげたいと思う反面、体力的なことなどを考慮するとなかなか実現できないこともあります。今後はそのお手伝いができるよう、日々の支援や研修等を通して自分にできることを増やしていきたいです。そして、自分が現場に出ることによって周りの職員が安心できる支援員になれるよう日々精進します。今後資格取得に向けても勉強をしていきたいと思っています。 |
これから入職を検討する方へのメッセージをお願いします職場見学は大切だと思います。障害を持った方というと関わりにくい、怖いというイメージがあるかもしれませんが、実際に見学してみるとどんな利用者様がいらっしゃるかがわかります。利用者様の笑顔や雰囲気がとても素敵なので、ぜひ現場を見てほしいです。 生活支援員という仕事は、体力的にも精神的にも決して楽ではありませんが、利用者様の人生に深く関わることで、他の職種にはない魅力ややりがいがあります。 私は今、自分の得意なことを活かしながら、素敵な職員の方々や利用者様に囲まれて笑いの絶えない毎日を送っています。障害を持つ方と関わった経験がなくても、業務内容や介護技術はゆっくり時間をかければ覚えていけます。ぜひ私たちと一緒に頑張りましょう。 |
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